事故物件の問題について
国内で事故物件の増加が問題になっています。
事故物件とは、孤独死や自殺、殺人事件があった物件のこと。
最近では、特に「孤独死」や「自殺」で事故物件となるケースが増えているようです。
国内では、孤独死は約26,000件/年、自殺は約21,000件/年というデータがあり、かなりの数だなと思いました。
事故物件になった不動産価値は、どうしても下がってしまい、孤独死のあった物件では10%、自殺のあった物件では30%、殺人事件のあった物件では50%、価値が下がるそうです。
このような実態なので、不動産賃貸を行っている方は、自分の物件が事故物件になってしまうと経営的なダメージを受けてしまいますので、物件を貸す相手を選ぶようになってきています。
その結果、一人暮らしの高齢者が住む場所がなくなるということが問題になっており、賃貸住宅を借りようとした一人暮らしの高齢者の4人に1人が入居を断られているという事態が発生しています。
国内では、1人暮らしの高齢者数が、2000年の303万人から2019年には737万人まで増えており、この数はさらに増えることが予想されています。
最近では、物価が高くなったことよって、安い物件に転居しなければ生活できない1人暮らしの高齢者も増えてきています。
そういう方々が転居しようとしても物件を貸してくれないケースがもっと増えてくるのではないでしょうか。
何かしらの対応を考えていかなければならないですね。