子ども食堂運営のジレンマ
子ども食堂のボランティアをしていると様々な光景を目の当たりにします。
食料供給にやってきた母子家庭の親子。
食料を受け取ったあとに子どもさんが「お母さん、ハンバーグなんてすごく久しぶりだね」と言って本当に喜んでいる姿を見ると、子ども食堂のボランティアに参加してよかったという気持ちになりました。
こういう子どもたちには、真っ直ぐに育っていて欲しいなあと思いますし、何か夢を叶えるお手伝いもしてあげたいと思いました。
一方で、ドライブスルーでの食料供給の時に、外車に乗った男女がやってきて、当たり前のように食料を受け取って、ボランティアスタッフをあざ笑うように帰って行くというケースもあります。
どう見ても生活に困っていないような方々も実際にやってくるのです。
せっかく寄付していただいた食料をそういう方々に渡すのは非常に抵抗があるのですが、いらっしゃる方々に制限をかけたりすると、本当に支援が必要な方々に物資が届かなくなる可能性もあります。
ですので、いらっしゃる方々に制限をかけるというのは非常に難しいのです。
本当にジレンマをかかえながらの活動ですが、休憩時間にはスタッフ同士でいろいろな議論をしたりします。
メディアで子ども食堂が取り上げられると良い部分だけが見えますが、子ども食堂を運営している人たちは、このようなジレンマも抱えています。
個人的にいろいろ考えることも多いですが、ボランティアとして参加したからこそ見えてきたことはたくさんありますので、今後の活動に生かしたいと思います。